第53回三県合同鍼灸研修会を開催しました
10月27日に第53回愛知三重岐阜三県合同鍼灸研修会を開催しました。本会からは9名が受講されました。愛知県からは15名、三重県からは7名が参加され、ほかにも学生や非会員、全日本鍼灸学会員などで総勢41名の参加がありました。会場の広さの関係で10名ほどの参加希望者をお断りしたほどの盛況でした。
今回のメインテーマは「お灸」です。第1部の「Moxafricaの国際活動 今後の展望」についての講演ではMoxafrica Japanの山川義人先生がMoxafricaについての活動をお話しされました。アフリカに限らず発展途上国では結核やエイズなどの感染症で多くの死者がでています。これらの患者に抗生物質を多く服用することで薬剤耐性結核といった新たな感染症を引き起こしています。薬に頼らずにお灸で免疫力、抵抗力を高めようといった活動をイギリスのチャリティ団体が行っているのに共感してMoxafrica Japanが設立されたそうです。
具体的な活動としては、お灸の仕方(足三里に1~2部灸、米粒大)を現地の看護師や医療従事者に伝えたあと、彼女たちが患者にお灸を指導するそうです。患者たちはセルフケアとして毎日施灸することで感染症の予防になり実際に効果があったという論文も投稿されています。お灸というと熱くて水泡ができるイメージですが、1~2部灸の温かい熱でも艾の薬効成分が浸透するのでしょう。大変興味深い講演でした。Moxafrica JapanのHPアドレスですので詳細をご覧ください。https://www.moxafrica-japan.com/
日本でも抗生物質の多剤によって新たな感染症のリスクは高まっています。我々もお灸の指導をしていくことが必要だと思いました。
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